最終更新日 2026年2月2日 by onoduku

こんにちは。花と植物を愛するライフスタイル研究家の「Green Thumb」です。お部屋に彩りを添えてくれるお花ですが、生花のままだとすぐに枯れてしまうのが少し寂しいですよね。「この美しい瞬間を、もっと長く楽しめたら…」そう感じたことはありませんか?そんな願いを叶えてくれるのが、ドライフラワーです。

ドライフラワーと聞くと、「なんだか難しそう」「自分で作ったら失敗しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、ただ乾燥させるだけでは、色がくすんでしまったり、形が崩れてしまったりと、思い通りの仕上がりにならないこともあります。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、初心者の方でも驚くほど美しいドライフラワーを自宅で簡単に作ることができるのです。

この記事では、プロのフローリストも実践している基本的な4つの乾燥方法から、失敗しないための具体的なコツ、さらには2026年の最新トレンドを取り入れたおしゃれな飾り方まで、ドライフラワーを長く楽しむための知識を余すところなくご紹介します。この記事を読み終える頃には、あなたもきっとドライフラワー作りに挑戦したくなっているはず。さあ、一緒に奥深いドライフラワーの世界を探求していきましょう。

ドライフラワー作りの基本!4つの方法とそれぞれの特徴

ドライフラワーを作る方法は、大きく分けて4つあります。それぞれに特徴があり、作りたいお花の種類や仕上がりのイメージによって最適な方法が異なります。まずは、それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を見つけることから始めましょう。

乾燥方法メリットデメリット向いている花
ハンギング法手軽でコストがかからない色がくすみやすく、乾燥に時間がかかるバラ、ユーカリ、ラベンダー、スターチス
シリカゲル法色や形を生花に近く保てる手間とコストがかかる、茎が短くなるバラ、ガーベラ、ラナンキュラス、繊細な花
ドライインウォーター法自然な形でふんわり仕上がる乾燥に時間がかかり、色が褪せやすいアジサイ、カスミソウ
グリセリン法しっとりとした質感とボリュームを保てる手間がかかり、失敗しやすいユーカリ、木の実、葉物

ハンギング法:一番手軽な自然乾燥

最もポピュラーで簡単な方法が、このハンギング法です。風通しの良い場所に花を逆さまに吊るしておくだけで、1〜2週間ほどで自然に乾燥します。特別な道具は必要なく、麻紐や輪ゴムがあればすぐに始められるのが魅力です。ただし、乾燥に時間がかかるため、花の色が褪せやすく、アンティーク調の落ち着いた風合いに仕上がります。

ポイント
湿気の多い場所や直射日光が当たる場所は避けましょう。カビや急激な色あせの原因になります。扇風機やエアコンの風を緩やかに当ててあげると、乾燥時間を短縮でき、より綺麗に仕上がります。

シリカゲル法:色鮮やかに仕上げるなら

生花のような鮮やかな色と立体的な形を保ちたいなら、シリカゲル法が断然おすすめです。シリカゲルとは、お菓子などに入っている乾燥剤のこと。このシリカゲルが花の水分を急速に吸収するため、色や形が変化する前に乾燥させることができます。密閉容器に花を入れ、シリカゲルで完全に埋め尽くして1週間ほど待てば完成です。繊細な花びらを持つ花や、記念に残したい大切な花に向いています。

ポイント
ドライフラワー用の、粒子の細かいシリカゲルを使用するのが成功の秘訣です。花びらの隙間までしっかりと入り込み、均一に乾燥させることができます。作業中は花びらを傷つけないよう、スプーンなどを使って優しくシリカゲルを注ぎ入れましょう。

ドライインウォーター法:繊細な花の形を保つ

アジサイやカスミソウのように、ふんわりとした形を保ちたい花に適した方法です。花瓶に1〜5cmほどの少量の水を入れ、そこに花を生けたまま、少しずつ水分を蒸発させていきます。ゆっくりと乾燥が進むため、花が下を向くことなく、生き生きとした表情のままドライになるのが特徴です。時間はかかりますが、その過程をインテリアとして楽しむこともできます。

ポイント
水が多すぎると茎が腐る原因になるため、水の量には注意が必要です。風通しの良い場所に置くことで、カビの発生を防ぎ、スムーズに乾燥が進みます。

グリセリン法:しっとりとした質感を残す

葉物や木の実などを、生花のような柔らかい質感のまま残したい場合に用いるのがグリセリン法です。グリセリンと熱湯を混ぜた溶液を花に吸わせる、または浸すことで、植物内の水分とグリセリンを置き換えます。これにより、乾燥後もパサパサにならず、しっとりとした手触りを保つことができます。少し手間はかかりますが、リースやスワッグの材料として、よりクオリティの高い作品を作りたい方におすすめです。

ポイント
グリセリン溶液の濃度(一般的にグリセリン1:熱湯3)と、花材の鮮度が成功を左右します。元気で新鮮な花ほど、溶液をスムーズに吸い上げてくれます。

失敗しないための5つの重要ポイント

せっかくドライフラワーを作るなら、誰でも一度で成功させたいもの。ここでは、よくある失敗例とその対策を、5つの重要なポイントに絞って解説します。これらのコツを押さえるだけで、仕上がりの美しさが格段にアップします。

ポイント1:花選びが成功の分かれ道!向いている花・向かない花

すべての花がドライフラワーに適しているわけではありません。成功の第一歩は、ドライフラワーになりやすい花を選ぶことです。

ドライフラワーに向いている花は、もともと花に含まれる水分量が少ないのが特徴です。代表的なものには以下のような種類があります。

  • バラ、スターチス、千日紅、ラベンダー、ミモザ、ユーカリ

これらの花は、乾燥させても色や形が比較的きれいに残りやすく、特にスターチスや千日紅は鮮やかな発色を保ちやすいため、初心者の方に特におすすめです。

一方で、ドライフラワーに向かない花は、花びらや茎に多くの水分を含んでいます。これらの花は乾燥させる過程で縮んだり、変色したり、カビが生えやすかったりします。

  • チューリップ、ユリ、ガーベラ、シャクヤク、カラー

もし、これらの花をどうしても残したい場合は、本記事で後述するような専門の加工業者に依頼することを検討するのも一つの手です。

ポイント2:ベストなタイミングは「七分~八分咲き」

ドライフラワー作りを始めるタイミングも、仕上がりを大きく左右する重要な要素です。最も美しい状態で乾燥させるためのベストタイミングは、花が満開になる少し手前の「七分~八分咲き」のときです。

  • 満開を過ぎた花:すでに劣化が始まっているため、乾燥させると花びらが落ちたり、色がくすんだりしやすくなります。
  • 蕾の状態の花:水分を多く含んでいるため乾燥に時間がかかり、きれいに開かないまま形が崩れてしまうことがあります。

お花屋さんで購入した場合や、花束をもらった場合は、できるだけ新鮮なうちに、長く水に浸けておかずに作業を始めるのが成功の秘訣です。

ポイント3:季節に注意!特に梅雨時期(6月~9月)は湿気対策を

ドライフラワー作りの大敵は「湿気」です。特に、ハンギング法やドライインウォーター法のような自然乾燥に近い方法では、空気中の湿度の影響を大きく受けます。湿度の高い梅雨の時期(6月~9月頃)は、乾燥に時間がかかり、カビが発生したり、生乾きの嫌な匂いの原因になったりするため、避けるのが無難です。

もしこの時期に作成する場合は、以下のような対策を取りましょう。

  • エアコンの除湿機能や扇風機を活用する:空気の流れを作ることで、乾燥を促進します。
  • 浴室乾燥機を利用する:短時間で効率的に乾燥させることができます。
  • シリカゲル法を選ぶ:密閉容器内で行うため、外の湿度の影響を受けにくいです。

ポイント4:乾燥方法ごとのコツを押さえる

選んだ乾燥方法に合わせて、それぞれの成功のコツを実践しましょう。

乾燥方法成功のコツ
ハンギング法・花同士が重ならないように間隔をあけて吊るす
・風通しが良く、直射日光の当たらない場所を選ぶ
シリカゲル法・ドライフラワー専用の細かい粒子のシリカゲルを使う
・花びらを壊さないよう、スプーンなどで優しく埋める
ドライインウォーター法・水の量は1〜5cm程度に留め、こまめに様子を見る
・茎が腐らないよう、風通しの良い場所に置く
グリセリン法・新鮮で元気な花を使う
・溶液の濃度(グリセリン1:熱湯3)を正確に守る

ポイント5:正しい保存方法で美しさを長持ちさせる

完成したドライフラワーは、とてもデリケートです。時間の経過とともに少しずつ色褪せたり、形が崩れたりするのは自然なことですが、適切な環境で保存することで、その美しさをより長く保つことができます。

  • 直射日光と湿気を避ける:色あせやカビの最大の原因です。窓際や湿気の多い場所は避けましょう。
  • ホコリを優しく払う:メイク用の柔らかいブラシなどで、定期的にホコリを取り除いてあげましょう。
  • 硬化スプレーを活用する:ドライフラワー専用の硬化スプレーを吹きかけると、花びらが落ちにくくなり、型崩れを防ぐ効果があります。
  • 密閉容器で保管する:特に大切な花は、乾燥剤と一緒にガラスのケースなどに入れて飾ると、湿気やホコリから守ることができ、1年以上美しい状態を保つことも可能です。

【2026年最新】ドライフラワーのトレンドと飾り方アイデア

ドライフラワーは、そのアンティークな風合いからインテリアアイテムとして非常に人気があります。ここでは、最新のトレンドと、作ったドライフラワーをさらにおしゃれに楽しむための飾り方のアイデアをご紹介します。

トレンドは「きれいめ・上品」なスタイル

かつては素朴でカントリーなイメージが強かったドライフラワーですが、近年のトレンドは少し変化しています。フラワーデザイン大手の日比谷花壇によると、2026年のウエディングシーンでは、これまでの白やグリーンを基調としたナチュラルさに加え、「きれいめ、上品、柔らかいニュアンス」といった洗練されたスタイルへの要望が高まっているとのこと。これは、一般的なインテリアにおいても同様の傾向が見られます。単に乾燥させるだけでなく、生花に近い鮮やかな色合いを保ったドライフラワーや、くすみカラーを上品に組み合わせたアレンジが人気を集めています。

おしゃれな飾り方アイデア4選

ドライフラワーの飾り方は、ただ吊るすだけではありません。少し工夫するだけで、お部屋の雰囲気をぐっとおしゃれに演出できます。

  1. スワッグとして壁に飾る
    複数のドライフラワーを束ねて壁に飾る「スワッグ」は、最も手軽で人気の飾り方です。ユーカリなどのグリーンをベースに、季節の花をアクセントに加えるだけで、ナチュラルで存在感のあるインテリアになります。リボンや麻紐でラフに束ねるのがポイントです。
  2. ガラス瓶やフレームに入れてディスプレイ
    ホコリや湿気から守りつつ、アート作品のように飾りたいなら、ガラス瓶やフレームに入れるのがおすすめです。特にシリカゲル法で作った繊細な花は、密閉できる容器に入れることで美しさが長持ちします。様々な種類の小花をボトルに詰めれば、オリジナルのフラワーボトルの完成です。
  3. ガーランド風にして楽しむ
    長さのある紐に、ドライフラワーを等間隔で吊るしていくガーランドスタイル。一輪ずつ、または小さなブーケにしてクリップで留めていくだけで、壁面が華やかな空間に変わります。誕生日やイベントの際のデコレーションとしても活躍します。
  4. リースにアレンジする
    円形のリースベースにドライフラワーを飾り付けていくリースは、季節を問わず楽しめる人気のアイテムです。クリスマスやお正月など、イベントに合わせた花材で作るのも素敵ですね。玄関やリビングのドアに飾れば、訪れる人の目を楽しませてくれます。

まとめ

今回は、ドライフラワーを長く楽しむための、失敗しない乾かし方についてご紹介しました。

美しいドライフラワーを作るためには、ただ乾燥させるだけでなく、花の種類に合った方法を選び、適切なタイミングで作業を始めることが大切です。特に、以下の4つの基本的な方法を覚えておくと、作れる作品の幅がぐっと広がります。

  • ハンギング法:手軽に始めたい初心者向け
  • シリカゲル法:色や形を鮮やかに残したい特別な花に
  • ドライインウォーター法:ふんわりした形を保ちたいアジサイなどに
  • グリセリン法:しっとりとした質感を求める葉物や枝物に

そして、失敗を防ぐためには「花選び」「タイミング」「湿気対策」が重要な鍵を握ります。これらのポイントをしっかりと押さえ、完成したドライフラワーを最新のトレンドを取り入れたおしゃれな飾り方で楽しんでみてください。

一見難しそうに思えるドライフラワー作りですが、コツさえ掴めば誰でも生活に彩りを与えてくれる素敵なインテリアアイテムを作ることができます。大切な人からもらった花束や、お庭で咲いたお気に入りの一輪を、ぜひご自身の手で永遠の美しさを持つアート作品に変えてみてはいかがでしょうか。この記事が、あなたのクリエイティブな挑戦の第一歩となれば幸いです。